長く馴染んだ「談吉」は二つ目において行く。 では,どんな名前で真打にふみだそうかと考えた。 談志がつけた名前にしたい。 1980年代始め「立川談かん」という名前があった。 良い名前ではないか。 問題は「立川談かん」を名乗っていた方が存命であること。 存命も存命、バリバリの現役有名芸能人「ダンカン」氏なのだ。 二人の師匠は旅立ったが,元「立川談かん」氏はお元気である。 落語家が存命中に名前を譲るという例はあるが 存命の芸能人に名前をねだるというのは前代未聞かもしれない。 お世話になっている方から、さらにお一人を通していただき おそるおそるダンカン氏との距離をちぢめ、 いよいよご本人にお目通りが叶う。 緊張MAXでおねだり。 「良いよ」 ……良い……のか。 思いの外あっさりと話がまとまり 「立川談寛」を名乗って真打へ踏み出す権利を手に入れた。 上納金の口約束と引き換えに。